【海上流出油防除】海に油が流れ出てしまった時はどうする?間違えると逮捕?

日本では『海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律』第39条及び『同法施行規則』第31条に応急処置として

  1. 油処理剤による分散処理
  2. 油の拡散防止
  3. 回収

することが法律により定められています。(世界共通)

船舶の事故等で流出油事故が発生した時は上記のような防除活動を行います。

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目次

吸着材による防除の種類

  • 万国旗式吸着材による防除手法(吸着材を等間隔にロープ等に取り付ける)
  • ロール式吸着材による防除方法
  • 吹き流し式吸着材による防除方法
  • スネア(捕獲材)による防除方法
  • 吸着材フェンスによる防除方法

機械による回収の種類

  • 油回収装置による防除手法(95%海水であまり効果なし)
  • 単数・複数隻による浮流油の回収/分散処理(サイドスイープシステム・J字U字その他フォーメーション)

付着油清掃除去の種類

  • 高圧(高温)洗浄→周辺をガードする
  • 剥離材(油処理剤)の塗布→周辺ガードなし・30分から2時間付け置き
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油処理剤による防除

油処理剤は銀色から虹色の油膜への効果はなく黒色の油のみ使用可能です。

潮流が早いか水深10メートル以上の場所で使用し、漁場や組合長には要確認しましょう。

ヒシャク等ではなくせめてジョーロを使用するなどして出来るだけ細かくして散布しなくてはなりません。

散布後は海面を撹拌して油を微粒子にします。

油処理剤の散布は
  1. 「早期散布」但し海域の責任者等と要調整すること
  2. 中和剤ではなく「分散剤」である
  3. 「黒もの油に散布」白もの油やケミカルには散布厳禁

残念ながら潤滑油や作動油には効果がないため地道にヒシャク等で回収するしかありません。

【海上流出油防除】海に油が流れ出てしまった時はどうする?間違えると逮捕?まとめと注意点

家庭用合成洗剤は『使用厳禁』ですので注意してください。

守らなかった場合は海防法違反の容疑となります。

また、吸着材は囲まれた範囲内に撒き、仮に100枚撒いたら100枚回収しなければなりません。

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